葬儀は思いがけない出来事です。いざ直面したときの準備は非常に大変で、どこから手をつけていいのか分からないという方も多いです。
しかし、事前に知識を持って準備を進めることで、精神的な負担を軽減し、スムーズに葬儀を行うことができます。
この記事では、葬儀の準備で重要となるポイントを詳しく説明しています。
葬儀準備の重要ポイント
1.葬儀社選び
まず、葬儀を依頼する葬儀社を選びます。葬儀社は、葬儀の内容や規模、予算などに合わせて選ぶ必要があります。
亡くなる前であれば複数の葬儀社に問い合わせて、料金やサービス内容を比較する事前相談を行うこともひとつの手です。
この相談では見積りはもちろんのこと、葬儀社にもよりますが、実際に使用する会館見学を行ったり、会員に入会を行うことも可能です。
ですが、人は予期せず亡くなってしまいます。事前相談も出来ず、急遽、葬儀社を決定しなければいけないこともあります。
その場合は
- 有名な葬儀社
- 家から近い葬儀社
- 病院が紹介している葬儀社
- 葬儀仲介業者
などから決めていくこととなります。
有名な葬儀社の特徴
ブランドと信頼性
有名な葬儀社は、施設の設備が整っており、実績が豊富なため安心感があります。
金額
ブランド価値があるため、料金を高く設定している業者もあります。予算内に納められるかの確認は必須です。
家から近い葬儀社の特徴
地域密着型
地域に密着しているため、地元の文化や慣習に基づいた葬儀の進行が可能です。町内会に手伝いをもらうなど地域ぐるみで行う際にはとても頼りになります。
対応力
規模が小さな葬儀社の場合、施設やサービス内容が限られていることもあります。
病院が紹介している葬儀社の特徴
迅速な対応
病院が紹介する葬儀社は、患者が亡くなった場合、病院から直接連絡を受けて迅速に対応してくれます。
病院内にて、葬儀社の方が待機しており、早くにプランなどの説明を受けられる場合もあります。
病院にもよりますが、有名な葬儀社が紹介されている場合もあります。
限定的な選択肢
紹介されるとその葬儀社に決めなければならない気持ちになる方もいるかもしれませんが、病院が推奨する葬儀社が必ずしも自分の希望に合ったサービスを提供してくれるわけでは無いということは覚えておいてください。
葬儀仲介業者の特徴
断られる可能性が低い
葬儀仲介業者とは、小さなお葬式などが該当します。電話を受け、各登録業者に施行を依頼する形となります。そのため、その時に対応可能な葬儀社を手配してくれます。
受入れが出来ないと断られる可能性は1番低いです。
金額
だいたいの仲介業者は、登録業者は仲介業者が用意している葬儀プランを利用するという制約があるため価格を低く抑えることも可能なケースがあります。
ただし、価格を抑えている分、サービス内容などにもその葬儀社の自社プランと比較して、制限がかかっている場合があります。
まとめ
葬儀社を選ぶ際に重要なのは、費用だけでなく、サービス内容や対応力も大切な要素となります。自分自身、急な出来事で、気が立っている可能性も高いですが、それでも丁寧な対応をしてくれる葬儀社を選ぶことをおすすめいたします。
2.葬儀の日程調整
葬儀社が決まったあとは日程の調整を行っていきます。葬儀は亡くなってからだいたい2~3日以内に行われることが多いですが、日程の調整は必要となります。
特に大切になってくるのが以下の三点です。
- 火葬場
- 葬儀会館
- 宗教者
この3つの条件が揃って葬儀が可能となります。1つでも条件が合わなければ決め直しとなります。
火葬場
火葬場はご遺体を火葬する場所となります。
各火葬場で1日の受け入れ件数は決まっており、事前の予約制となっています。予約に関しては葬儀社の方が行ってくれます。
亡くなる方が多い時期になると、葬儀を行うまでに1週間以上待たなければならないことも出てきます。
余談ですが、
大阪では火葬場のことを『斎場』と呼びます。他府県では、『斎場』というと『葬儀会館』を指す言葉です。
『葬儀会館』に行きたかったのに間違えて『火葬場』に行ってしまったというケースも多いです。場所を連絡する時に住所なども一緒に伝えてあげるよう気をつけましょう。
葬儀会館
葬儀会館も火葬場と同様に1日の受け入れ件数は決まっております。また、列席者の人数によって使用する会館も変わってきますので、葬儀社の方としっかり打合せを行い決定しましょう。
宗教者
宗教者を必要としない無宗教葬でもないかぎり、葬儀を先導してくれる宗教者がいないと葬儀は執り行えません。
火葬場を予約した後、すぐに宗教者の方へこの日程で来てもらえるのか確認をするようにしてください。
もし宗教者の都合がつかない場合は、日程や時間の変更になってきます。その時はもう一度葬儀社の方と日程相談になります。
日程調整における優先順位
葬儀の日程調整において重要なのは、宗教者の都合や火葬場、葬儀会館の予約を最優先にすることです。
葬儀は突然の出来事であり、多岐に渡る関係者の都合に合わせて日程を決めることは難しい場合が多いです。そのため、親戚や列席者の予定に重きをおくのではなく、葬儀の日に周りが合わせるという感覚で調整を進めていくことが良い決め方です。
関係者が集まりやすい日程を選ぶことも大切だとは思いますが、最終的には葬儀の進行に必要な要素が整うことを最優先にしましょう。
3.必要な書類と手続き
- 死亡診断書(死亡届)
- 火葬許可証
- 火葬料金
- 写真
死亡診断書(死亡届)
死亡診断書(死亡届)は病院でもらうことになります。葬儀や葬儀後の手続きで必ず必要となります。
A3くらいの用紙で右半分が死亡診断書、左半分が死亡届となっています。(発行する病院によってはA4サイズで死亡診断書のみを渡されることもあります。その場合は葬儀社に伝え、左半分を貰うようにしてください。)
死亡診断書には病院側が記入した、亡くなった方の情報が記載されています。
死亡届は提出するご遺族が記入する内容です。亡くなられた方の情報や、届け出をするご遺族の情報を記入する必要があります。
火葬許可証
死亡届を役所に提出することで、火葬許可証が発行されます。この火葬許可証を火葬場へ提出することで火葬が可能となります。
この手続きは葬儀社の方が行なってくれることが多いです。まれに自身で行わなければならないこともあるので、確認しておきましょう。
死亡届を受理可能な役所は
- 故人の本籍地
- 故人の死亡地
- 届出人の現住所地
の3カ所となります。故人の現住所地では受理してくれませんので気をつけてください。
ちなみに、死亡届を提出すると、返却されません。提出前に必ずコピーを取っておいてください。葬儀後に手続きを行う際、提出を求められることが多いです。
ほとんどの手続きはコピーで可能ですが、たまに原本の提出を求められます。その時は、病院にて再発行をお願いしてください。
また、火葬許可証は火葬終了後に遺族のもとへ返却されます。遺骨をお墓に納める際にも必要な書類となりますので絶対に無くさないよう大切に保管をしておきましょう。
火葬料金
火葬場の使用には使用料として火葬料金の支払いが必要となります。火葬料金は現金での支払いとなります。
自治体によって、またその市町内に在住の方か市町外在住の方かで金額が大きく異なります。葬儀社の方に金額を確認するようにしましょう。
火葬料金の払込みも、基本的には葬儀社の方が代行してくれます。
写真
ここでいう写真とは、遺影写真に使用するための原本のことです。通夜や葬儀に遺影写真を間に合わせるために比較的迅速に用意をする必要があります。
葬儀社の方に写真そのものを渡すか、スマートフォンなどで撮影したデータをメールで送信するなどして作成してもらってください。
選ぶポイント
- ピントがあっている
- 大きく写っている
- よい表情のものを選ぶ
- 自分達で加工はしない方が良い
原本を拡大して作成を行いますので、大きく写っているものやブレが少ないものの方が良い仕上がりになります。また写真加工業者が色調などの加工をかけるため、自分達ではあえて加工を施さない方が好ましいです。
身体の向きや、肩がけカバンの紐、アクセサリーなどは修正が可能なことが多いです。どこまでの修正が可能なのかは写真を決める際に葬儀社の方に確認してください。
そしてもっとも重要なことですが、
遺影は長い間残るものです。他人から見ると同じような表情でも、普段を知る家族から見ると微妙に違う印象を受けることがあります。家族で話し合って納得のいく写真を選んであげることが大切です。